同窓会は平成20年に創立40周年を迎えました。これを記念し、平成20年10月22日(水)17:45より、岡山理科大学創立40周年記念館(第25号館)にて、東海大学教育開発研究所長の秋山仁先生をお迎えし、『発想の転換で、不可能を可能に!』をテーマに講演会を開催いたしました。
当日は学外よりの一般申込者約120名を含め付属中学・高校の生徒、理大生および教職員で会場が定員オーバーとなり、5階教室での拝聴者を合わせると約650名を超える大入りとなりました。
秋山先生は冒頭に20年前に理科大で集中講義をやったこと、理大同窓生が先生の研究室に院生としてきていたこと、理科大学で学会があったときにも講演をしたことなどを振り返り、理科大学とは今までに色々なご縁があったことを話されました。
本題の講演で秋山先生はひし形十二面体を一瞬にして直方体に変える教具で会場を驚かせました。パラボラアンテナや腎臓結石を音波で爆破する楕円形の反射装置などがすべて数式理論計算されて設計されていることなどを簡単な模型と風船の爆破実験で説明されました。また、ロータリーエンジンの原理から始まって自動車のタイヤやマンホールのふたがおにぎり型をしていれば、同じ直径の円盤形よりも材料が少なくて済み資源の有効活用になるなどのユニークな運動を展開していることなども話されました。
「定理や公式を丸暗記するのも大事だがどのようにして導き出されたかに興味をもってもらいたい。そして、人生に下手でも大好きなものを見つけてほしい。」と訴え、50代から始めたアコーディオンの弾き語りを披露され、会場を沸かせました。
最後に「この世を去る前に、一人でも健康な子どもを残したり、小さなお花畑を遺したり、社会をほんの少しでもよくすること。あなたが生きたことで、わずか一人であっても、その人の人生が生きやすいものになったこと。それが人生の成功を意味する。」との名言で締めくくられ講演会はたくさんの拍手と花束贈呈で終了することができました。(船本)